Big Brother is Watching you 劉 怡嘉

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Big Brother is Watching you

photo by 劉 怡嘉


私は子供の頃から日本のテレビが好きで、中国の大学に⼀年間通ったが結局憧れの日本をほとっけず日本へ留学することにしました。
日本に来たばっかりの時、初めて通勤電車を乗りました。
電⾞の中みんな似たような服を着て、同じようなカバンを持ち、電⾞の中パンパンなのにみんな無言のままでした。
その風景を⾒てあまりにも自分がテレビから知った日本の印象と離れすぎて、衝撃を受けました。
テレビの中の日本をリアルで親しく感じるものだとしたら、逆に現実の⽇本は偽物なんじゃないかと思い、
この自分が居る世界は一体リアルなものかどうかについて考え始めました。

日本に来たことがきっかけでさまざまな国をまわるうちに気づいたことが、どこ行っても空港やチェーン店などの施設は⼤して変わらず、
世界は同質化されいて、ただ、延々と繰り返す、平たくて深みがないところなのかもしれません。この世界は、巨大な舞台セットのように見えました。
もし世界が舞台だとしたら、その上に⽣きてる人々は毎⽇芝居をする役者に過ぎないのではないかと思いました。

その疑問を持ちながら、⾃分のルーツを辿ってふるさとの内モンゴルに帰りました。
内モンゴルは近年、グローバル化の影響で経済面で高度に発展している⼀方で、
そこに⽣きる⼈々はそれに合わせようとしているがついていけていない、というズレを感じていました。
そのせいなのか、彼らは⾃分の本来の姿を隠しきれずに人に見せてしまったり、演技ではなく、⼈の本性と欲望をむき出しにしてしまう役者を多く見ることができました。
その演じても演じきれない部分が、⾃分の中ではかえってリアルさを感じていました。
そういうバレる芝居を演じる下手クソな役者をたくさん探り出すことによって、
この薄っぺらい虚構の舞台と真実の境⽬へ導く⽷口になると思い、彼らを撮り続けていました……

タイトルの「ビッグブラザー」はいわゆる国家や権⼒者を示すことではなく、
ただ⽇常生活を送っている⼈たちを勝手に役者扱いしたり、ストロボをたくという手段で⽀配するように撮影する⾃分のことを示しています。


劉 怡嘉( Ryu Ika )

●略歴
中国 内モンゴル生まれ 2015 武蔵野美術大学 映像学科 入学
2018-2019 パリ国⽴高等美術学校 協定留留学
2020 武蔵野美術大学 卒業

instagram:https://www.instagram.com/ikaspart/

○受賞
2020.01 武蔵野美術⼤学卒展 ⼩林のりお 個⼈賞 Christophe CHARLES個人賞
2019.10 T3 PHOTO FESTIVAL ベストポートフォリオ グランプリ賞
2019.10 第21回写真1_WALL グランプリ
2018.03 第17回写真1_WALL 姫野希美賞

○個展
2019.11.19-12.07 企画展  いのちを授けるならば 東銀座 ふげん社
2019.06.06-06.17 企画展  Puzzle Mapping パリ AMAC Projects ギャラリー
2020.08- 写真1_WALLグランプリ展 銀座ガーディアン ガーデン(予定)

○グループ展、他
2020.03.21-06.16 2019年度ヤング・ポートフォリオ 清⾥フォトアートミュージアム
2020.01 武蔵野美術⼤学 卒業展
2019.10 写真1_WALL ファイナリスト展 銀座 ガーディアン ガーデン 
2019.04 ジン Through
2019.04 ジン Sacrifice
2019.03.21-06.16 2018年年度ヤング・ポートフォリオ 清里フォトアートミュージアム
2019.02 パリ国⽴⾼等美術学校 右ギャラリー Mom Land
2019.02 The Eye of Photographyに作品が刊载 
2018.12 パリ国⽴高等美術学校 アトリエ Guillaume PARIS WEEK
2018.11 パリ国⽴高等美術学校 右ギャラリー BLOW UP
2018.10 写真フェスティバル Photo Saint German パリ
2018.06 Shanghai Art Book Fair 『腸』
2017.10 武蔵野美術大学 映像学科3年年進級展
2017.01 ⽇中交流展 東⼀時間 上海

○インタビュー:https://phat-ext.com/up-date/40919


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