蛞蝓草紙 安掛 正仁

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蛞蝓草紙

photo by 安掛 正仁


「写真とは自分が歩いてきた跡の記録である」そう私は考えており、跡をつける蛞蝓から着想してつけたタイトルが「蛞蝓草紙」です。

私は子供の頃から民話(多くは時間のはざまや空想と現実のはざま、いろいろなはざまの物語だったように思います)が好きで、その語り継がれてきた世界に触れては空想し旅していました。

いまでもふとした瞬間に、そんな民話に登場する世界に入り込んでしまったのではないかという体験をすることがあります。

私は見たその世界を、目に見ることのできる形として確認したいという気持ちになり、これまで「蛞蝓草紙」としてまとめてきました。

写真というツールを用いて、私が見たものを具現化していくということは、今の時代の民話を紡いで、語り継ぐ行為になるのではと考えています。

私の紡いできた写真(演出のないスナップ写真であること)をきっかけに、多くのひとが、自らの内にある世界を旅していただけたら嬉しいです。


安掛 正仁(あがけ・まさひと、Masahito Agake)

○略歴
1969年東京生まれ。中央工学校建築設計科卒業。
90年代初めより写真撮影をはじめる。
自主ギャラリーのサードディストリクトギャラリーに設立から参加、以後現在までメンバーとして個展を中心に活動。
16年より集団獏の活動にも参加。国内外で個展多数。
主な展示に「蛞蝓草紙」「かごめ  かごめ」など。
写真集に「蛞蝓草紙」「蛞蝓草紙外伝」(蒼穹舎)「かごめ  かごめ」(私家版朧暦舎)がある。

HP:http://www.3rddg.com/archives/agake_masahito/index.html


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