トーキョーロマンチカ 山下 忠志 showcase-VOICE-

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トーキョーロマンチカ

photo by 山下 忠志


ペラペラの雑誌の様に生まれては消えていく。

それこそがこの国のリアリティー。

僕はそれに恋をする。


山下 忠志

1976年生まれ。
2000年イイノ・ヒロオスタジオ退社後フリーランス。
2000年 「Golden Art Wave Part2」 沖神室島
2002年 「TAMAVIVANT 実景から」 多摩美術大学
2004年 「其処に在るもの其処にいること」 新宿ニコンサロン
2006年 「其処に在るもの其処のいること」 大阪ビジュアルアーツギャラリー
2008年 「さよなら日本」 新宿ニコンサロン
2010年 「鉄の人」 銀座ニコンサロン
2011年  「FLOWERS」 BAR 区ト間

Facebook:https://www.facebook.com/tadashi.yamashita.7


【写真家からのコメント】
今回の作品のタイトル「 トーキョーロマンチカ」
今回の作品はカラーです。
デジタルカメラは後でカラーにもモノクロにも出来ます。
何故カラーにしたのか?
私の中で、カラーというのはある種の"情事"と捉えています。
それは撮る時に色に引きつけられるのではなく。
撮った後の行為がまさに女性との関係にあたるからです。
情事でありロマンチカである。そんな意味があります。
○使用機材
Nikon V2 10mm
私がストリートで使うカメラはこれのみです。
スナップは自分を消す事と同義です。
たかだか40年生きてきた者の考えなど、取るに足らない。 現実は常に自身を飛び越えてきます。
その先を捉まえるには、このカメラしか無いと思っています。
○制作期間
約3ヶ月ほどだったと思います。
○撮影場所
主に渋谷、時々新宿です。
東京の街は薄っぺらい雑誌の様な存在です。
どんどん現れ消えて行く、そんな存在が妙にリアルに感じれる場所です。

【写真家からのコメントを受けてからの質問(質問者:VOICE 代表 小林 拓)】
○山下さんは前回出てもらった「東京落日」に代表されるようなモノクロの撮り手というイメージがすごく強かったんですね。
モノクロをメインで撮られていた山下さんが、なぜカラーを撮ろうと思ったのでしょうか?

ずっと僕の中にカラーの世界はありました。
デジタルになりそれを表現できる様になったからです。
○モノクロで撮られている人が、カラーを撮るとそのギャップに苦しんだり、戸惑ったりしますが山下さんはそのようなことはなかったのでしょうか?
また、制作期間が約3ヶ月と書かれていましたが、いきなりこの完成度の作品が撮れたのでしょうか?

特にカラー、モノクロで別けている訳でなく、写真なので問題は無かったです。
製作期間については、まず言葉が生まれて来ないと駄目で、トーキョーロマンチカという言葉がふと浮かびました。
そうすると眼が定まる訳です。そこからは 期間は関係無くて、後は縁のみです。
そこについては恵まれていると感じます。
必ず向こうからやって来ますので。
○「カラーは、撮った後の行為がまさに女性との関係にあたる」と書かれていましたが、ここのところをもう少し具体的にお聞かせ願えますか?
特に現像。撮った後の行為がそれです。
よく見る色に引き寄せられた写真ではなく、モニターに立ち現れた写真との時間を如何に過ごすか?
愛ではなく恋の様な、悶々とした時間の事をそう表現しました。
○山下さんがカラーの作品を発表されたことで驚かれた方もいると思いますが、「トーキョーロマンチカ」の周りの反応はどうですか?
そうですね。とても反応は良いと思います。
自分を表現するのでは無く、裸の写真をさらけ出す事は今の時代、ちょっと珍しいのかもしれませんね。


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