はいらないで フチタカツコ showcase-VOICE-

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はいらないで

photo by フチタカツコ


泣いたり笑ったり大人に向かってアピールする子供たちの姿は多く撮られていますが、それは大人が理想とする子ども像なのかもしれません。
子供たちが自分をさらけ出していない時、親の存在を意識していない瞬間に本当の姿があらわれるのではないかと子供たちへの感情の距離を置いて撮影し、
その姿や表情を写真の中に残しました。
ある日、リビングと子供部屋を仕切る扉に『はいらないで』と書いた紙切れを子供たちは貼りました。
親のそばで全てをさらけだしてきた子供たちが自分達だけの世界があることに気づき、
親に干渉して欲しくないという気持ちと注目して欲しいという気持ちが混在するメッセージ。
私は、扉の向こうの消えてしまいそうな小さな世界の中に懐かしさと切なさを感じながら、強い眼差しや滑稽にも感じる不気味さの魅力に惹かれるのです。


フチタカツコ

身近なものをテーマに今という時代の中で見落としてしまっている大切な事や、違和感を持ち続けているものを写真の中に表現したいと思っています。
私が子供の写真を多く撮っているのは、母親である私に最も身近であり誰もが「子供時代」を経験してきたにもかかわらず、その行動や姿に新鮮な衝撃を感じさせられる存在だからです。
自分の記憶の中にある子供時代と重ね合わせ、懐かしさや過ぎ去った時間に戻れない寂しさを感じると同時に違和感を持つことがあり、それらを写真に記録していこうと思っています。
伝えたいことを表現し、見た人に視覚と心で感じてもらうためには、目の前のものをそのまま写すだけでなく、場面を演出することや被写体とイメージを共有することも時には必要だと思います。
また、写真にはその時々が記録されていきます。この時代にしか撮れないものも写真の中に残していきたいと思っています。

○略歴
1970年 大阪生まれ
二人の娘を出産後、作品制作を始める。
2009年-2012年 写真表現大学作品制作コース・ゼミ1・ゼミ2修了
現在、外構デザインの仕事をしながら作家として活動
2010年「写真表現大学修了展」神戸アートビレッジセンター(兵庫)
2010-2013年「関西御苗場」
2011年「写真表現大学ゼミ1グループ展」Bloom Gallery(大阪)
2011-2013年「東川町国際写真フェスティバル写真インディペンデンス展」東川町文化ギャラリー 『日本カメラ2011年12月号』掲載

SITE: http://katsukofuchita.com/index.jap.html


今後の活動予定

Port Gallery T(大阪 靭公園)

〒550-0003 大阪市西区京町堀1-8-31安田ビル1F
Tel.06-6185-3412

http://www.portgalleryt.com/exhibitions/Fuchita_2014.html

フチタカツコ写真展「はいらないで」

2014年3月31日(月) ~4月5日(土)
12:00~19:00(最終日:17:00まで)
入場無料

○イベント
『家族を撮る:植田正治、サリー・マンからナイジェル・サフランまで』
出演 :菊田樹子(インディペンデント・キュレーター)
開催日時:2014年4月5日[土] 17:30 ~ 18:45
会場 :Port Gallery T
参加費: 1,000円(要予約/飲み物・資料付)
定員 25名 (※予約優先)

ヨーローッパや日本で写真集の編集や展覧会に携われてきたインディペンデント・キュレーター菊田樹子さんが『家族を撮る』というテーマでトークを行います。
フチタさんのアプローチと類似点がある海外作家、日本/欧米の著名写真家が家族に向けた視点、また、家族を被写体とした、ユニークなセレクトや編集を特徴とする写真集のトレンドについてお話いただきます。
質疑応答ななども交えながらお集まりの皆様と気さくな時間を過ごせるようなイベントにしたいと思っています。

<参加申込方法>
件名に「4/5家族を撮るトーク予約」としていただき「お名前・ご参加人数・ご連絡先電話番号」をお知らせの上、ギャラリーまで電話かメールでご予約ください。
■電話・FAX:06-6185-3412
■メール /contact@portgalleryt.com


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